2017年05月22日

カルト論に対する考察 その1


みなさんこんにちは!
早くも広島大学4年生になってしまった椿です!

あれ、ブログ書くの初めてかも。。
書いてたとしても結構前ですね!Haha


私たちは広大CARPとして誇りを持って活動しています。
しかし、活動していると批判されることがしばしばあります。
もちろんそれらの批判に対して、潔白を証明することができます

今回から数回に分けて
その批判の主な内容であるカルトマインドコントロールについて書きたいと思います。
中心となって反対している人の中には利益を得るために活動している人もいるようです。

是非この記事を読む方は正しい見識を持って情報を判断してください.



◆「カルト」は中立的な概念だった

「カルト」は元々、何かを崇拝する祭儀などの意味がありました。

近代的な意味で使われるようになったのは、デュルケームやマックス=ウェーバーによって確立された、宗教社会学の中の一概念として使われるようになってからです。

ここでは善悪を分けない価値中立的な概念として使われています。


宗教社会学的なカルト概念には大きく分けて2つあり、

その1つはアメリカの宗教学者ハワード・ベッカーによって提示された、
緩やかな組織を特徴とするカルト概念です。

ここでの定義は、
カルトとは緩やかで散漫な組織を持ち、明確な境界線がないことを特徴とする宗教団体」で、
例としては心霊術、占星術などがあります。

他に同様の定義をした学者には、コリン・キャンベル、ロイ・ワレス、メレディス・ワクガイア、ウィリアム・スワトスなどがいます。

 もう1つは、異質あるいは革新的な信仰を特徴とする概念です。
集団的としての構造的な要素ではなく、
その国や社会の主流の宗教文化と信仰内容や信仰内容が極めて断絶している場合に、
そのような団体を「カルト」と呼んでいるものです。



◆「異端」のキリスト教団体


次に、福音主義派という、キリスト教の中でも聖書を文字通り信じる教派における、福音主義的なカルト概念というものがあります。

ここでは、キリスト教の福音主義的な正統から逸脱した「異端」のキリスト教団体を「カルト」と呼びます。



◆ 悪いイメージを張りつけるためのレッテル


そして、三つ目に通俗的でジャーナリスティックなカルト概念です。
ここでは全体主義的で権威主義的な指導体制を持つ宗教集団を「カルト」と呼び、
一般的に極めて侮蔑的に使われます。

もともと学問的に「カルト」には、きちんと価値中立的な定義があったにもかかわらず、
マスコミによってこのような「カルト」概念が乱用されることにより、
その専門的な意味が覆い隠されてしまっています


このような状況に、多くの宗教学者が注意を促しています。
代表的には、ジェームズ・T・リチャードソンというアメリカの宗教学者です。

彼は、
このようなマスメディアによるカルトの用法が意味しているのは『カルトと自分とは相容れないものである。嫌悪すべきものである』ということだ。
そのような『嫌いだ』という感情を、『カルト』という言葉で表現しているに過ぎない。
このような使い方は、特定のグループを攻撃するためのラベルになり、社会的武器になってしまう。

と嘆いています。


このように、一言に「カルト」と言っても複数の意味を持ち、多義的で曖昧な言葉であるのです。

また、何か悪影響を引き起こしている集団を「カルト」というのではなく
あくまでも発言者が「怪しい」、「嫌い」という主観的な感情に基づいて、身勝手に発言しているのではないでしょうか。

その結果、現在では悪い意味になってしまった「カルト」という言葉がひとり歩きしているように思えます。



◆ まとめにかえて
  日常の中にある多義的な言葉



今回の記事はここで終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
言葉というものは難しいですね!


このように定義の曖昧な言葉は日常生活にたくさんあると思います。(ここからは僕個人の意見です。)


「カルト」とは少し違うかもしれませんが、しばしば耳にする「ばか」、「ブス」などの言葉も近い印象を受けます。

これらも定義が曖昧で、かつネガティブな意味を持っています。
このような言葉が相手を非難するために用いられた場合、
言った側はすっきりしますが、言われた側は否定することが難しい(定義が曖昧なため)ため
理不尽でも言葉を受け止めるしかありません

主な言う側の心理は、
あなたと私は違う、あなたよりも私の立場は上だ
といったところでしょうか。

これらは言った者勝ちの言葉なのです。

僕も、このような多義的な言葉で人を傷つけないように気をつけようと思います。
同じ多義的でも、ポジティブな意味なら使っていきたいですね!



今度こそ終わります
Thank you for reading!



(出典:魚谷俊介著(2011年)「カルト、マインド・コントロール理論の批判的考察」W-CARP JAPAN 広報渉外局)