2017年06月04日

カルト論に対する考察 その2 -カルトの定義-

こんにちは!
常に喜びを感じようと生活しているです!!

最近は小さなことにでも感謝をすることを意識していて、毎日を楽しく過ごしています。

さて今回は前回に引き続きカルトについて書きたいと思います。
ぜひこの記事を読む方は正しい見識をもって情報を判断してください。



——カルトの定義——

 

◆ 定義すると大論争!?


まず、国家によるカルトの認定について述べようと思います。


数ある「カルト」定義の中で、国際的で、なおかつ大きな影響力を持っているのが、
フランス国民議会の「アラン・ジュスト報告書」によるセクト、あるいはカルトの定義です。

本来、ヨーロッパでは「セクト」という言葉は使われたとしても、
「カルト」という言葉は使われないようです。


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しかし、フランス国会が人々に害をもたらすような新興宗教の定義をしました。
以下の10項目のいずれかに該当すれば「セクト(カルト)」とみなし、監視の対象としたのです。

①精神の不安定化 
②法外な金銭的要求 
③住み慣れた生活環境からの断絶
④肉体的保全の損傷 
⑤子供の囲い込み 
⑥反社会的な言説 
⑦公秩序の攪乱
⑧裁判沙汰の多さ
⑨従来の経済回路からの逸脱
⑩公権力のへの浸透の試み


新宗教に厳しいフランスでこのような「反カルト法」「反セクト法」のようなものができたので、
日本の反カルト団体が「フランスに学べ」と大騒ぎした時期がありました。


さらに、フランスはこの基準を用いて「セクト(カルト)」をリストアップしたのです。

具体的には、1995年に173の団体をリストアップしたのですが、
その中には日本に馴染みの深い宗教団体もたくさんありました。

つまり、フランス的価値観に合わないものを「セクト」と認定したため、
フランス国外の宗教団体が多く認定されてしまったのです。

そして、ある団体と政府が大言論闘争を繰り広げるという事態を招き、裁判にまで発展しました。


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その結果がどうかはわかりませんが、
フランス政府が「セクト」の数が多すぎてリストアップする必要がなくなったと主張。
2005年に「セクト」のリストアップをやめました。


このように、国家が「カルトとは何であるか」を定義し、
「カルトとはこのような団体である」とリストアップすると、大論争が起きる
のです。


このケースは国が「宗教」と「カルト」を選別することが非常に困難であるということが分かる、一つのモデルケースになりました。
 


◆「カルト」と「その他の団体」の線引きって……?


では大学による「カルト」の認定を見てみたいと思います。

大学当局は「信教の自由がありますので宗教団体、宗教そのものを問題視していません。」と主張しています。

なぜなら憲法第20条3項に、
「国およびその機関は宗教教育その他いかなる宗教活動もしてはならない」
と書いてあり、

これはつまり
宗教活動をしてはならない」と同時に
宗教に反対する活動も禁止である」ということであるからです。


憲法の精神では「宗教に関して国は中立を守らなければならない」ので、
国立大学は反宗教的活動をすると憲法違反」になるのです。

ですから大学側は
宗教はいいがカルトはだめだ。これは規制の対象である。
と主張しているのです。



しかしここで問題になってくるのが「宗教」と「カルト」はどこで線引きされるのかということです。



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そこで、「カルト」の定義として、太刀掛准教授の論文には、

日本脱カルト協会によれば、ある集団をカルトと呼ぶ基準は、その集団の教義や儀礼が奇異に見えるかどうかであってはならない。あくまでその集団が個人の自由と尊厳を侵害し、社会的に重大な弊害をもたらしているかどうかであるべきである

と書かれてありました(『大学と学生』2010年9月号p56)。



ここで疑問に思うのが、
その集団が個人の自由と尊厳をどの程度侵害したら、カルトとみなされるのか
また、
社会的にどのような弊害をもたらしたら、カルトとみなされるのか
ということです。


実はこれらの疑問を可決でき得るような、
現役信者への聞き取り調査に基づいて測定した客観的データはありませんでした


その他にも多くの学者が「カルト」について定義をしていますが
結局のところ
宗教団体や政治団体とカルトを明確に区別することはできていません

その定義の内容が曖昧であったり、疑問に思う点が多くありました。
 



これらの内容から、

カルトに対するきちんとした定義は存在せず

また、
「カルト」と「その他の団体」を分ける具体的な基準は無い

ことがわかりました。



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◆ 幅広い情報収集を


(ここからは僕個人の意見です)

今日の日本人は
宗教」「カルト
と言った言葉にすごく敏感で、
それらに関するいろんな情報がネット中を飛び交っています。

僕の考えでは、ネットの情報というのは良い情報よりも悪い情報のほうがページの最初に出やすく、
私たち人間も良い情報よりも悪い情報のほうが頭の中に残りやすいように思われます。

一つの物事に関するその実態を知らずに、
その一部分だけ、もしくは個人の主観的な見解で、
その物事全体を判断してしまっている時がよくあるのではないでしょうか?

日々の生活でも、いろんなことに対して、
まずきちんと聞いて、知って、理解したうえで、判断するべきだと僕は思います。

最後は少し堅くなってしまいましたが、これで今回の記事は終わろうと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました!



【出典: 魚谷俊介著(2011年)『カルト、マインド・コントロール理論の批判的考察』W-CARP JAPAN広報局発行】

この記事へのコメント
なるほど~。。。
現代は宗教=カルトみたいな感じになっちゃってますが、実際どういう影響を社会に与えているかが重要ですね。。。
Posted by ピッコロ at 2017年06月07日 17:24
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